「私は元々脂性肌だから…」なんて思っていらっしゃる方、実はその原因の多くは、「乾燥」によるものなのかも知れません。
では、なぜ「乾燥」がオイリー肌に結びつくのか?今回はそのメカニズムと対策をご紹介します。
肌乾燥はオイリー肌をまねく!脂性乾燥肌とは?
オイリー肌なのに乾燥肌になっていることを「脂性乾燥肌」といいます。
別名「インナードライ」とも呼ばれ、肌表面は脂が浮きテカテカしていますが、肌内部の水分が不足して乾燥した肌のことを指します。
脂性乾燥肌は過剰な洗顔や強い紫外線などの刺激によって、肌にダメージを受けることで引きおこります。
脂性乾燥肌になる原因は角質層にあった
「角質層」とは、肌の一番表面にある0.02mmほどの非常に薄い膜のことです。
この角質層は、肌の水分を蒸発するのを防ぐと共に、外から雑菌やウィルスが侵入しないようにするバリア機能を果たしています。
このため角質層がダメージを受けると、肌はバリア機能を補うために皮脂の分泌を過剰にし、さらに新しい細胞を作って早く角質層を修復しようとします。
しかし本来、肌が生まれ変わるサイクルである「ターンオーバー」の周期は約28日間にかけてゆっくり行われます。
急なターンオーバーでは未熟な角質層しか生まれず、角質層はすぐにはがれてしまい、バリア機能の低下は改善されることなく、インナードライを招いてしまうのです。
オイリー肌となる脂性乾燥肌を改善する方法
では、脂性乾燥肌を防ぐにはどのような対策が必要でしょうか。
実は、特に難しいケアは必要ないんです。
早速、対策方法を見ていきましょう!
まずはスキンケアの改善から!洗顔方法を見直そう!
まずは、洗顔方法を優しいものに変えてみましょう。
ゴシゴシと力を入れて汚れをこすり落とすのではなく、しっかりと泡立てた泡でやさしく汚れを浮かすようにして顔を洗います。
泡立てるのが苦手な人は、洗顔ネットを使って洗顔料を泡立てましょう!
また、オイリー肌の人はスクラブやメントール成分の洗顔料を使いがちですが、このような洗顔料は洗浄力や刺激が強過ぎるため、できるだけ避けるようにしましょう。
もちろん、洗顔後は保湿効果のある化粧水や美容液、乳液などを使って肌にしっかりと潤いを与えて下さい。
紫外線はお肌にダメージ大!UV対策を忘れずに
また日焼け止めによるUV対策をすることも大切です。紫外線の強い刺激は肌のバリアにダメージを与えるため、それを修復しようと皮脂の分泌が活発になり、脂性乾燥肌の原因になります。
紫外線は晴れの日だけでなく、曇りや雨の日でも降り注いでいますから、毎日しっかりと日焼け止めを塗る習慣を身につけましょう。
日焼け止めのベタつきが気になる人は、サラッとしたタイプの日焼け止めも販売されているのでそちらを使うことをオススメしますよ!
健康的な生活を意識しよう!
睡眠不足や不規則な食生活、ストレスなどの生活習慣の乱れは脂性肌に影響をあたえます。
また、お酒の飲み過ぎや喫煙などもオイリー肌の原因にもなるので、日頃の生活習慣を見直し、睡眠不足の解消や、食生活の改善、適度の運動など、健康的な生活を心がけて、健康的な肌を取り戻しましょう!
乾燥によるオイリー肌を防いで美肌になろう!
いかがでしたでしょうか。
肌が乾燥してくると、脂性乾燥肌となり最終的にオイリー肌の原因となります。
美肌を保とうと、汚れをしっかり落とした過剰な洗顔などは、逆に肌に負担をかけたスキンケアになってしまい、肌を乾燥させてしまいます。
乾燥による脂性肌を防ぐには優しい洗顔や化粧水などでの保湿をしっかりし、肌の刺激となる紫外線対策や生活習慣の見直しが重要になってきますので、日ごろからしっかりと意識して肌をいたわってあげましょう!
別ページでは、脂性乾燥肌・インナードライ肌について詳しく説明しています!
→「オイリー肌はインナードライが原因であるワケとは」はこちら